EQUAL機械式ディスクブレーキキャリパー 使ってみました
「まとめ」
・効きはバツグン!油圧と遜色無いです。セッティング次第で簡単にロックするぐらいにできます。
・かと言ってコントロール性が悪いわけでなく、フィーリング調整も容易なのでちゃんとコントロールしやすいセッティングにできますし、引きも非常に軽いです。
・調整するためにアクセスするパッド調整ネジやワイヤーアジャスターなどの製造精度もかなり高いので、今までの機械式キャリパーと全く違い、ストレスなく楽に調整できます。
(説明書も良くできてます!!)
・なので取り付けるフレームの仕様と、使う条件さえあえばかなりおススメの選択肢になります!
では主にどんな条件だとおすすめできそうか??
・まず手持ちのリムブレーキ用レバーを流用して一台ディスクブレーキバイクを組みたいと思っている方には絶対おすすめ。
・あくまでもワイヤー引きなので、ワイヤリングにあまり無理のないハンドル周り外装タイプのフレーム。ハンドル部分のみ内装ぐらいなら全く問題無し。リアケーブルをダウンチューブから内装するのもそれほど問題無さそう。ちょっとワイヤリングがきついフレームでも通常のワイヤーを使って組んで十分な性能は出せますが、さすがにステムからヘッド部分までフル内装するようなエアロロードなどはちょっと難しいかも。
・輪行を頻繁にする場合。機械式の良いところはローターが無い状態でレバーを握ってもスプリングの力でピストンが戻るので、油圧のようにパッドスペーサーを入れる必要がありません。
またワイヤー引きという構造上、出先でトラブルが有った場合にも対処が比較的容易だというのもメリットだと思います。
・ホイールを2セット・3セットと持っていて頻繁に入れ替えるかた。ローターとパッドのクリアランスは油圧よりも明確に大きく出来てクリアランス調整も容易なので、油圧キャリパーのようにいちいちキャリパー位置調整をするよりかなり楽だと思います。
・メンテナンス費用を抑えたいかた。油圧ブレーキの弱点のひとつは何をするにも費用が掛かるところ。機械式のインナーワイヤー交換と油圧式のオイル交換では圧倒的に費用も時間も油圧のほうが掛かります。ステムの長さやハンドルを替える時などにケーブル交換したい、といった時にも機械式のほうが安く済む場合がほとんどです。自分でパーツ交換やメンテナンスをやりたい、という方にもいいですね。
逆にどんな条件だと向かないか???
・上にも書きましたがフル内装エアロフレームのようなワイヤリングが極端にきついバイク。油圧なら問題無いですが、ワイヤー引きだとおそらくちょっと難しいです。
・長時間の雨の中でのロードレース。ディスクブレーキパッドは思ったよりも減ります。油圧はピストンのでしろをパッドの減りに応じて自動的に調整してくれますが、機械式は自分で調整する必要があります。ツーリングであれば一旦止まって調整できますしEQUALなら調整も容易ですが、レース中となると例えばアジャスターをケーブル途中に挟み込んでおいて調整しようとしても少しむずかしいかなと思います。シクロクロスのような短時間のレースであればまず問題無いと思いますが。
以上を踏まえて、基本的には今までの機械式ディスクブレーキのイメージを根本から覆すような素晴らしい製品だということがお分かりいただけましたでしょうか?!
サイクルキューブでも絶賛予約受付中です!
また、今回組みつけたバイクは試乗用としてサイクルキューブ店頭に常備しますので興味のあるかたは是非お試しください!
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